
経済新聞としてはアメリカ最大の発行部数を誇り、 世界や全米各地の経済活動、金融に関するニュース記事を主に掲載している、 ウォール・ストリート・ジャーナルの「NEXT ERA LEADRES」に弊社代表の木下山多が特集されました!!
木下山多の信念、業界、社会に対する想いが掲載されておりますので、 是非ご覧ください!!
以下、日本語全文です!
(一部、英語記事を和訳し直しています)
「あるがまま」への心からの受容がもたらす変容
私たちの生きる世界では、世間一般の考えや常識に縛られ、「正しい」「優れた」が評価の基準とされ、良い行動や成功が称賛される。「あるがままの自分を認める」手法として、「ニュートラルベースNLP®」を提唱するのが、合同会社un-Limited School代表・木下山多氏である。彼が歩んできた道と、目指す世界、今後の展望について伺った。
弊社合同会社un-Limited Schoolでは、脳科学と最新実践心理学の理論を活用した組織改革、行動変容、あらゆる悩みの解消を得意とし、参加・エンタメ型の研修、セミナー、個人セッションを日本全国及び海外で行なっています。この事業を始めた背景の一つには、会社員時代の挫折があります。
教育大学卒業後、教師ではなく商社マンの道を選びました。しかしビジネス感覚が乏しく、失敗を繰り返した結果、毎日の上司からの叱責で心身ともに疲弊し、どん底を味わいました。ある夜、馴染みのスナックで紹介してもらった中年の男性に愚痴をこぼすと、こう提案されました。
「寝ている自分から抜け出して上から俯瞰して眺められるかい?ドラマの主人公が最初から幸せではおもしろくない。困難を乗り越え、ハッピーエンドを迎えるから物語はおもしろい。今、下で寝ているボロボロの男はドラマの主役。彼がどうやってこの状態を乗り越え、ハッピーエ ンドにしていくのか、上から楽しみながら観てごらん」
その瞬間、私の感覚が大きく変わり自分の今後が楽しみになりました。深い苦しみが未来への期待に変わり、自らを俯瞰する視点を手に入れたことで、仕事も軌道に乗り、重要な仕事も任されるようになりました。やがて仕事ぶりが社内で評価され、インドネシアへ留学。計12年間の商社マン生活を終えるときの年収は同部門同世代でトップになっていました。
教育現場へ戻る
1990年代後半、中学生による相次ぐ凶悪事件を目の当たりにし、子どもたちの心の深刻な状況と日本の将来に強い危機感を抱いた私は、「この状況を変えるには、教育現場に立つしかない」と決意し、中学校教員へと転身しました。
その頃出会ったのが、米国発祥の実践心理学「NLP(神経言語プログラミング)」です。学ぶうちに、かつて自分を大きく変えたイメージワークもNLPの技法だったことに気づき、改めて納得しました。NLPは脳科学に基づき、左右の脳に働きかけることで、悩みの解消やポジティブな心の状態を短時間で生み出せると言われています。
しかし私は、「ポジティブ=良い」とする現代の風潮に危うさを感じています。たとえば、成績が良くて褒められるのは当然嬉しいことですが、それを自己価値の根拠にすると、成績が下がった瞬間に「自分には価値がない」と感じてしまう危険があります。ポジティブとネガティブは常に表裏一体であり、どちらか一方だけを肯定する価値観は、人を追い詰める原因になりかねず、日本で増え続けているいじめ、虐待、うつ、自殺、凶悪事件の原因にもなっていると思います。
そうした価値判断の呪縛から人を解き放つために、私が構築したのが「ニュートラルベースNLP®」です。アメリカ発のNLPの限界を補い、禅の「空」の思想をコアに据え、「あるがまま」を受け入れることを重視した、新しい心理技法です。
自分と他者を受け容れる
私は、「ニュートラルベースNLP®」が広まることで、うつや自殺、凶悪犯罪の減少にとどまらず、戦争や国際紛争すらも無くせると思っています。
価値判断を緩めることは、あるがままの自分を受け入れることにつながり、他者との「違い」をも受け入れやすくなります。結果として、人と比べて焦ったり、苦しんだりする必要も無くなります。
国や文化、宗教によって価値観が異なるのは当然のこと。それを理由に対立する必要はありません。「正しい・間違い」の物差しを手放せば、対話の扉は開きます。隣の人との違いを受け入れた瞬間、世界は確実に平和へ一歩前進するのです。
平和の実現には、各国の上層部への働きかけだけでなく、草の根レベルでの意識改革も不可欠です。私はまず英語での動画コンテンツやプログラムを作成し、留学で学んだインドネシア語以外にも国際言語や地域ごとのローカル言語などを駆使して各地で直接伝えていきます。現地の言葉で語りかけることで、相手の心に深く届き、「ニュートラルベースNLP®」の本質もより正確に伝えられると信じています。
そして2035年までに、世界26の国と地域に活動拠点を築き、共感と協力の輪を広げるつもりです。この取り組みは私一人では成し得ません。想いに共鳴してくださる方とつながり、ともに進んでいけたら嬉しく思います。
一人ひとりが「ニュートラル」の感覚を身につけたとき、国家や宗教を越えた共感が生まれる。平和は『違い』を認めることから始まると考えています。